「もし僕が溺れたらどうなりますか？」
「大丈夫、私が助けます。」
軽快なセリフと笑えるキャラ設定で始まる映画『はい、泳げません』、泳げない大学教授が泳ぐことしかできないコーチのドタバタコメディかと軽い気持ちで観始めると、観終わった後どっと疲れるかもしれない。
「これ、コメディじゃないじゃん。水泳って人生じゃん……。」
主人公がなぜ泳げなくなったのか、なぜ泳ぎたいのか。
泳ぐという行為１つでこんなにも悩み人生が変わるものなのか、主人公を通して自分の悩み自体を知ることになるかもしれない。
「浮こうとするんじゃなくて浮いちゃう、生きようとするんじゃなくて生きちゃう、流れに身を委ねてください」
過去のこと、未来のこと、傷ついた人生に光を灯す、切なくてちょっとおかしい感動作『はい、泳げません』は2022年6月10日（金）公開。
長谷川博己 × 綾瀬はるか 映画では初共演
2020年代を代表する大ヒット恋愛映画『花束みたいな恋をした』の製作プロダクション・リトルモアが今年の6月新たに届けるのは、泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。
主演を担うのは長谷川博己。水に顔をつけることもできないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりするカタブツな大学教授・小鳥遊雄司（たかなしゆうじ）を演じる。新たな明智光秀像で印象を残したNHK大河ドラマ「麒麟がくる」主演以降、初の主演作品となる長谷川は、水を怖がりジタバタと足掻くコミカルな姿から、過去の喪失と向き合い苦しみながらも必死に前を向こうとする精悍な横顔まで、幅広い表情を惜しみなく見せている。
そんな主人公に水泳を教えるコーチ・薄原静香（うすはらしずか）を演じるのは、綾瀬はるか。泳ぎを教えることに情熱をかける一方で泳ぎ以外は不器用な変わりモノのコーチを、輝くような姿で見事体現している。
かつて綾瀬が主演をつとめたNHK大河ドラマ「八重の桜」において夫婦役で共演した2人だが、映画では今回が初の共演となる。大河ドラマ主演俳優の夢の共演が実現した。
脇を固めるバイプレイヤーズの掛け合いは見事の一言
脇を固めるキャストもとても豪華。元妻役の麻生 久美子、好意を寄せるシングルマザー役の阿部 純子、先輩教授役の小林 薫など。
また、スイミングスクールのおばちゃま役で参加している伊佐山 ひろ子、広岡 由里子、占部 房子、上原 奈美のキャラクターの濃さと掛け合いの面白さは必見。「あーわかる、いるいる」と共感できるキャラクターが必ずいるだろう。
原作は、第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞しドラマ化もされた著書『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』や、第10回小林秀雄賞受賞の『ご先祖様はどちら様』等で知られるノンフィクション作家、髙橋秀実の同名エッセー。映画『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作が、大胆にアレンジを加えて脚本化、監督もつとめた。
斬新なカメラエフェクト
この映画を観ていて不思議に思ったことがある。主人公の感情とともにスクリーンが変化している気がするのだ。主人公が苦悩すれば、心のザワザワがスクリーンに現れ、観ているこちらも嫌な気分になる。主人公の気持ちが晴れると、スクリーンも晴れる。
まるで主人公の気持ちを擬似体験しているかのような、気分に陥る。
苦悩している間はそれまで面白かったコーチやスイミングスクール仲間とのやりとりも、何故かすべてざわざわして心地が悪くなる。
また映画の前半はカットを細かく割っているが、雄司のトラウマが明らかになる後半以降は長まわしを多用。緩急をつけることで、登場人物たちの心情を掘り下げるなど水中撮影にも工夫がなされている。
撮影現場でのエピソード
大学で雄司が講義をしているシーンからクランクインした本作だが、５割くらいがプールでの撮影に。
劇中では〝カナヅチ〟な役どころの長谷川だが、本人はスイスイと泳げるだけに、逆に苦労したようだ。綾瀬も運動神経抜群で知られるが、実のところ、水泳があまり得意ではなかったという。
「長谷川さんは下手に泳ぐ練習をされていたらしいんですが、溺れた動作を追求している時に、『長谷川さんが溺れてる！』と、スイミングスクール内にちょっと緊張が走った、なんてこともあったそうです。それぐらい役に没頭していました。綾瀬さんは泳げるイメージがあったんですけど、実は得意じゃなかったというのが意外でしたね。そのお２人ですが、大河で共演していただけあって、現場ではとても楽しそうでした」（渡辺監督：プレス引用）
また、主演の二人からも下記のようなコメントが寄せられ、過酷さを感じさせた。
（クランクアップを迎えて）
「率直に、ホッとしています。やはり、シーンの大半をプールで泳がなければならなかったので、フィジカル的に消耗しましたし、感情面でもいろいろな想像をして演じるのに難しい役どころでもあったので、それを深く追求していくにつれ路頭に迷ったり抜け出したり、といったような感覚に陥って、かなり大変で過酷な撮影でしたね。無事にアップした今は、ほどよい疲労感と解放感を感じています」（長谷川博己：プレス引用）
「ホッとしました。夜のプールで泳ぐシーンなども結構あったので、寒かったりもしますし、長い間水の中に入るのは大変だろうなと思ったんですけど、無事に撮影が終わって安心しています」（綾瀬はるか：プレス引用）
STORY
大学で哲学を教える小鳥遊雄司（たかなしゆうじ）は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。屁理屈ばかりをこねて、人生のほとんどで水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に足を運ぶ。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めて来たのが水泳コーチの薄原静香（うすはらしずか）だった。静香が教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。
その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。
泳ぎを覚えていく中で雄司は、元妻の美弥子との過去や、シングルマザーの恋人・奈美恵との未来など、目をそらし続けて来た現実とも向き合うことになる。それは、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しい再生への第一歩だったーー。
「はい、泳げません」
製作：東京テアトル、U-NEXT、ホリプロ
ヒラタオフィス、リトルモア
製作プロダクション：リトルモア
配給：東京テアトル、リトルモア
宣伝：ヨアケ
©2022「はい、泳げません」製作委員会
2017年10月発売 2017年11月発売 2017年12月発売 2017年クリスマスコフレ 2018年1月発売 2021年春夏 LANCÔME LOUIS VUITTON MOVIE M·A·C PARFUMS GIVENCHY YVES SAINT LAURENT アイケア アイシャドウ アイメイク アイライナー イベント イヴ・サンローラン・ボーテ クリスマス クリスマスコフレ クリーム コラボ コレクション スキンケア チーク ネイル ハンドケア ファンデーション フェイスパウダー フレグランス ベースメイク ボディケア マスカラ マック メイク メイクアップ メンズ ランコム リップ ルイ・ヴィトン 化粧水 口紅 映画 美容液 限定
