SHIATZY CHEN(シャッツィ・チェン)の2018春夏コレクションでは、光と影や波立つ水、そよ風、そして木々といった自然の要素を融合し、特徴的なシルクロードの美しい風景を再現。
先人たちが西洋へのルートを開拓するなかで、東洋と西洋の芸術と文化の対話の機会を生み出した。国境を越えて続く、歴史の深く染み込んだシルクロードを歩むことで、目の前に広がる未来を見つめ、誰もが自由に想像力を発揮することができ、夢と現実の境界線を超え、ファンタジーが現実のものとなる空間へ、足を踏み入れるのだ。
1930 年代のスタイルに敬愛を表し、まるで砂漠の花々が宇宙や大地から貴重な栄養を吸収し、星々が無限に瞬く満点の星空の下、満開を迎え咲き誇る幻想を描くかのようなエレガントな美しさや、ディテールに着目。
今シーズン、この幻想を抱き寄せるべく彼らは、旅に乗り出した。シルクロードで彼らが目にした光景は、幻想が洋服を形作ることを可能にする、魅惑的シンボル。今まで同様、今季もエクスクルーシブにデザインされたテーマのファブリックを用いている。超現実的な筆遣いは、アートワークの中で昼と夜の混在する姿で人々を魅了し、シルクロードの美しい風景を再現している。光と影や波立つ水、そよ風、そして木々といった自然の要素を融合し、独特な情景を生み出す。
そして、このコレクションでは、豊かなラインのロングスカートや活発でカジュアルな印象のロングやショートのパンツ、スポーツウェア、そしてロマンティックに揺れるアウターガーメントへと 1930 年代のネオクラシックスタイルの要素を落とし込んで見せた。
色とりどりの満開を迎えた花々と、ソフトなラインがゆとりに満ちた動きを生み出すように、これら全ての要素をミックス&マッチさせ、多くのピースを形作る。自由で縛られない姿、明るい色調の流れるようなシルエット、色彩のコントラスト、ドレープに富んだストラ ップの装飾を伴うリラックスした雰囲気の心地良いシェイプなどが挙げられる。重みを出したネクタイや緻密な装飾が、光沢感のあるファブリックや繊細でシアーなシルクに磨きをかけ、湖面が反射するように、このコレクションは人々を強く惹きつけ、東洋と西洋の古典的なエッセンスの結合点を完璧に映し出している。