2014年に23年ぶりの新作『リアリティのダンス』と、製作されなかった幻の超大作ホドロフスキー版「DUNE」の顛末を追ったドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』が公開され、往年のファンだけでなく若者をも巻き込みブームを呼んだ鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督。待望の最新作『エンドレス・ポエトリー』が、11月18日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク渋谷にて公開中。
舞台は故郷トコピージャから首都サンティアゴへ。父親との軋轢や自身の葛藤を抱えたホドロフスキーは、初めての恋や友情、古い規則や制約に縛られない若きアーティストたちとの出会いと交流を経て、囚われていた檻から解放され詩人としての自己を確立する。本作はフランス、チリ、日本の共同製作で、新作を望む世界中のファン約1万人からキックスターター、インディゴーゴーといったクラウド・ファンディングで資金の多くを集めて製作された、まさに待望の新作。撮影監督は『恋する惑星』(94年/ウォン・カーウァイ監督)など、手持ちカメラを使った独特の映像で知られるクリストファー・ドイル。自身の青年時代を虚実入り交じったマジック・リアリズムの手法で瑞々しく描き、「生きること」を全肯定する青春映画の傑作。
様々な悩みや葛藤を抱えた青年時代のホドロフスキーが当時チリで出会った詩人、アーティスト、パフォーマーなど、アヴァンギャルドなカルチャー・シーンの人々との交流、そしてはじめての恋を、虚実入り混じったマジック・リアリズムの手法で描く。
ホドロフスキーの世界に魅了された、谷川俊太郎さんや吉本ばななさんをはじめ、兼ねてよりホドロフスキーのファンを公言する岡村靖幸さん、志磨遼平さんなど、映画をいち早く体感した各界の著名人からホドロフスキー愛が詰まった応援コメントが到着。コメントページはこちら。
一瞬もじっとしていない人間の内面世界を、ホドロフスキーは時に残酷に時に滑稽に映像化する。無心な幼児と無心を拒む老人が同居する偽善と無縁の多彩な世界、そこにひそむ真実を私たちは発見する。
―――谷川俊太郎(詩人)
言葉と共に生き抜いてきた私にはこの映画における詩の、人生を変える力がよく理解できる。少年と青年だけが持つ、みずみずしい「心の目」だけで見た「真実の世界」「世界の真実」が完璧に映像化されている。言われなき迫害で得た心の傷を持つ全ての人は、観るだけで涙し癒されるだろう。
―――吉本ばなな(作家)
全世界驚愕!ホドロフスキー88 歳にして第 2 黄金期へ。ひょっとしたら 50 本ぐらい楽勝かも知れない自伝シリーズ第2作は「最も元気な前衛映画」!
―――菊地成孔(音楽家/文筆家)
『エル・トポ』からもうすぐ50年!! いまだ衰えない唯一無二の映像のポエトリー。世界にホドロフスキーがあと10人欲しい!
―――オダギリジョー(俳優)
【STORY】
舞台は故郷トコピージャから首都サンティアゴへ。父親との軋轢や自身の葛藤を抱えたホドロフスキーは、初めての恋や友情、古い規則や制約に縛られない若きアーティストたちとの出会いと交流を経て、囚われていた檻から解放され詩人としての自己を確立する。本作はフランス、チリ、日本の共同製作で、新作を望む世界中のファン約1万人からキックスターター、インディゴーゴーといったクラウド・ファンディングで資金の多くを集めて製作された、まさに待望の新作。撮影監督は『恋する惑星』(94年/ウォン・カーウァイ監督)など、手持ちカメラを使った独特の映像で知られるクリストファー・ドイル。自身の青年時代を虚実入り交じったマジック・リアリズムの手法で瑞々しく描き、「生きること」を全肯定する青春映画の傑作。
エンドレス・ポエトリー
公開日|11月18日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク渋谷ほか全国順次公開中
原題・英題|Poesía sin fin
監督・脚本|アレハンドロ・ホドロフスキー
撮影|クリストファー・ドイル
出演|アダン・ホドロフスキー、パメラ・フローレス、ブロンティス・ホドロフスキー、レアンドロ・ターブ、イェレミアス・ハースコヴィッツ
音楽|アダン・ホドロフスキー
衣装|パスカル・モンタンドン=ホドロフスキー
(2016年/フランス、チリ、日本/128分/スペイン語/1:1.85/5.1ch/DCP)
(C) 2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE
photo:(C)Pascale Montandon-Jodorowsky
http://www.uplink.co.jp/endless/